不満はあっても交換しづらいiPhoneバッテリー
iPhoneは一般的な携帯電話やスマートフォンと異なり、着脱式のバッテリーを備えていません。充放電を繰り返すうちにどうしても劣化し、持ちが悪くなってきますが、バッテリーだけの買い替えはできません。
でもそんな不満もアイラブフォンなら解消できます。
バッテリーの劣化!
バッテリー残量表示と最大容量
iPhoneに使用されているリチウムイオンバッテリーは繰り返し充電して使っているうちに劣化していきます。また満充電された状態で保管することもバッテリーの劣化を早める要因のひとつです。
目安として400~500回充電を行うと最大容量の60~70%までしか充電されない状態になると言われています。たとえば1日1回の充電だとしても1年から1年半程でバッテリーの最大容量が大きく減少することになります。
最大容量が減少していると同じバッテリー残量表示100%でも新品と劣化したものでは充電される量が異なるため、劣化したバッテリーが先に電池切れになってしまいます。
個人差はありますが上記のようにバッテリーの劣化は意外と早いものです。
1年程度の使用期間でもバッテリーの減りが気になるようになってきたら交換を検討しても良いかもしれません。
交換が必要な状況
意外と脆い重要な部品
新機種が出る度に最大容量が増加しているバッテリーですが、基本的な構造に変化はほとんどありません。iPhoneのバッテリーは電気を溜める部分と制御基板からなり、外装はそれらを一枚のビニールでパッケージングしただけです。
歴代iPhoneが水没に弱いのはこの部分が大きな要因で、少しでも水が入ると簡単にバッテリー内に浸水し、電圧低下や制御基板の故障で起動できなくなります。基本的に、起動できない不具合はバッテリーが原因であることが多く、水没の経験がなくても湿気や経年劣化によって同様の症状に陥ることがあります。
iPhone5c、5sでもバッテリー構造に差はないので取り扱いにはご注意ください。
昨今ではバッテリー残量が残っていても電源が切れてしまうというお問い合わせも多く頂いております。こちらはバッテリーの交換で改善されますので、お気軽にご相談ください。
複製品は40%以上が不良品
バッテリー交換に複製品を使用する場合、品質管理が徹底した企業でも、40%ほどは不良が発生し、お客様からクレームを頂いてしまうというのが業界の現実です。
アイラブフォンでも、iPhone修理業者で一般的に使用されている無名メーカーのバッテリーを使用して修理を行ってみた結果、約100個中40個以上が再び修理を行わなければならない状況が発生しました。特にiPhone4よりも古い端末では不良率が高いという結果が出ています。
代表的なバッテリーの種類と比較
- Sony製
- Samsung製
- 無名メーカーのコピー製品
アイラブフォンでは可能な限り正規のバッテリーを使用
見た目は変わりませんが、不良率は1%未満です。
アイラブフォンでは、正規のバッテリーを使用することを推奨しております。しかし正規バッテリーは供給量が限られており、継続的な供給を得られるよう、取引先を確保し、サービス品質の向上に努めております。
また正規のバッテリーというのは仕入れ値の段階で複製品の2倍以上のため、どうしてもサービス費用が高くなってしまいます。しかしお客様には修理後、長く快適な状態で使い続けていただきたく、再修理の手間を少しでも減らすためにも、アイラブフォンでは積極的に正規のバッテリーを提供しております。受付時修理担当者にご確認ください。
バッテリーについて
各iPhoneバッテリー
iPhone4S・4・3GS・3Gに使用されているバッテリーは、似ていますがそれぞれ異なります。特に3G、3GSは非常によく似ていますが、製品情報のラベル部分の記載やマークの配置、大きさなどが異なるため外側から判別可能です。iPhone4は色も黒く形状も大きくも異なるため容易に区別できます。
正規品と複製品も製品情報の表記や微妙な形状の違いから見分けることが出来ます。ただ、数社からそれぞれ同一の形状でバッテリーが生産されているため、製品を見分けるには個別のバッテリーに対する知識が不可欠なのは言うまでもありません。
水没後のバッテリー交換について
水にも腐食にも弱いバッテリー
水没時に最も壊れやすい部品は、バッテリーです。基板やケーブルなどは修理とクリーニング作業で故障さえなければ修理後は問題なく使用が可能ですが、バッテリーは使用に伴う腐食の速度が非常に早く、漏電や不具合が起こる可能性も高いです。そのため、水没してしまった際にはバッテリーはほぼ例外なく、必ず交換する必要があります。アイラブフォンでは動作に問題がないように思われるような場合でも、交換をお勧めしています。
※水没時の修理では交換部品は保証対象外となります。
浸水後、バッテリーの基板部分に入った湿気による腐食