Dockコネクタ

知られざるiPhoneの要、充電コネクタケーブル

充電コネクタケーブルはスピーカーの接続やアンテナ、イヤホンジャックなど様々な機能が複合している部品でiPhoneの動作に大きく関わる「影の主役」といえます。
そのため充電ができない不具合だけでなくスピーカーやマイクの不具合も、診断してみると原因はこの充電コネクタケーブルに由来する場合もしばしば。周辺箇所に問題が発生した際には必ず併せてチェックする必要がある部品です。

充電コネクタケーブルの構造

充電コネクタ

iPhone下部の機能を全て担当!

こちらはiPhone6SPlusの充電コネクタケーブルです。形状は機種によって多少異なります。
パッと見ただけでも色々な機能が合わさっているものだと感じられると思います。iPhone内にはボタンやアンテナのケーブルなどがいくつかありますが、充電コネクタケーブルはそのなかでも最も面積が広く、多くの機能を持っています。

中央の白くて四角い部品がいつもLightningケーブルを繋ぐ充電コネクタです。充電コネクタの脇にある金色の部品がマイクで左端の白い箱から筒が出ているような部品がイヤホンジャック、細長い線はアンテナになっています。また写真中央の金色の四角にバイブレーターが繋がり、写真上部の金色の四角にはスピーカーが繋がります。つまりiPhone下部の機能はすべてこのケーブルに含まれているか繋がっています。
iPhone内の僅かなスペースにこれだけの機能が配置されているのは驚きですね!

 

小型化による問題

異物混入

異物混入に注意!

昨今、iPhoneが充電できないという症状でのご相談を頂いております。
ご相談頂いている機種はiPhone5やiPhone5sといった充電のコネクタがLightningコネクタになっている新機種が多くなってきました。といっても新機種のコネクタ部分が故障しやすいということではなく、埃やゴミの詰まりといった単純な理由で充電できなくなっていました。
従来の機種でも同様の症状はありましたがLightningコネクタは穴が小さくなったため、少量のゴミでも充電ケーブルが奥まで挿さらなくなります。埃やゴミが原因でショートを起こしてしまうと本体に悪影響を及ぼす可能性もあるため、定期的に異物が入り込んでいないか確認すると安心です。
また旧機種と違わずこのコネクタ部分のケーブルはイヤホンジャックやマイクなど、複数の機能が複合しています。iPhone下部の機能で不具合を感じたら多くはこの部品の交換になります、お気軽にご相談ください。

 

充電コネクタの故障

内部液晶の一部破損

Lightningコネクタ修理もおまかせ

最新のiPhoneの大きな変更点の1つにコネクタ部分の変更が挙げられます。従来の30ピンのドックコネクタから8ピンになり80%の小型化(アップル公称値)を実現したコネクタ及び関連ケーブルの修理もお任せください。

入り口が狭まり底部から水が内部に侵入する可能性が低くなり、充電時に向きを気にしなくて良くなったことで故障原因は減ったと考えられますが新しい仕様のためサードパーティ製のアクセサリーのサイズが合わずに損傷してしまったり、非純正ケーブルによる基板へのダメージなど今までとは少し違うタイプの原因により故障する可能性が高い部品です。


コネクタ類の故障は多い

iPhone修理の依頼において、「Dockコネクタが損傷してしまった」という症状の割合は比較的多いです。内部コネクタが問題になることはあまり多くはありませんが、外部にある充電コネクタでは抜き差しの際に余分な力が加わってしまったり、頻繁な抜き差しによって摩耗したりといった故障が多いためと思われます。iPhone5のLightningコネクタは向きを気にせず着脱が可能になりましたが4Sでは逆向きで間違って接続をして壊してしまったというご相談をよく頂きます。

コネクタ部分の故障は該当箇所の部品交換でほとんど解決しますが、修理が必要なのに放置して充電を繰り返してしまい、症状を悪化させてしまうこともあるため異常を感じたらお早めに修理をご依頼ください。

コネクタ類の故障は多い
内部液晶の一部破損

ケーブル接続時の不具合

充電用のUSBケーブルやDockに接続するタイプのアクセサリをつないだ際に、「このアクセサリはこのiPhone用に設計されていません」というメッセージが表示されることがあります。問題のケーブル、アクセサリが他のiPhoneでは正常に動作するようであれば、お客様のiPhoneのドックコネクタに異常が発生しているかもしれません。

このような症状は基板の問題の可能性は比較的低く、ほぼドックコネクタの交換のみで修理が完了します。一方、ケーブル接続時に充電ができない、といったトラブルの場合にはiPhoneのバッテリー交換まで必要になることがあります。

修理費用

ドックコネクタ修理では平均20分から30分ほどお時間を頂いております。一体型のマイクの修理も同じ時間です。
(※不具合が水没などによる場合には長めに時間がかかる場合があります。)